イギリス・ケンブリッジ1年生活記録

ケンブリッジに1年間住んでみた気付き、感想を載せていきたいと思います

【コラム】駐妻のキャリア①〜本帰国後、どうする?

イギリス生活を1年間経験し、いよいよ日本へ本帰国。

本帰国後のキャリアについては、本帰国月から半年前にぼんやり考え始め、転職を視野に入れる為ビズリーチに登録、その後、会社への応募・面接などは本帰国の3か月前から行いました。

最終的には、10数社応募し、1社から内定を頂き、入社を決めました。

 

キャリアは、バックグラウンドが違えば、参考にならないことが多いですが、職探しの際に起こった出来事や、海外滞在中にやってよかったことなど、1サンプルとして書き記していきたいと思います。

 

 

今回お伝えしたいトピックは以下の通りです。

・簡単に自己紹介

・渡英前のキャリアについての考え方

・英国滞在中に考えた今後のキャリア

・渡英中の職探し方法

・金融機関の転職市場(2020年6~10月時点)

・職探しの際に驚いたこと(エージェントとのファーストコンタクト)

 ・職探しの際に注意したほうがよいこと(マインド/先方がもつ先入観)

・将来のキャリアを形成する為にやったこと/やったほうが良かったこと

・職探し中のマインドの変化・ストレス

 ・その後のキャリア

 

・簡単に自己紹介

ざっくりこんな感じです。

☆20代後半・女性・既婚・子なし

☆日系金融機関勤務(休職中)、業務は国内法人営業(英語は使用せず)

☆イギリス滞在歴:1年、過去に留学経験あり

 

・渡英前のキャリアについての考え方

将来のライフイベントを考えると、会社に残っておいた方が良いと思い、休職を選択しました。休職中、支出も発生しますが、”復職できる権利がある”というのが、心の支えでした。

一方、休職を取得するにあたり、職種を「総合職」から「一般職」に転換しなければならず、今後同じ会社で「一般職」として働くイメージが湧かないまま、イギリスに行った、という事実もあります。

 

 

・英国滞在中に考えた今後のキャリア

最初の方は、ライフイベントのことを考えると復職しかないだろうと思っていました。

また、「1年の休職」が、転職市場においてディスアドバンテージだろうと思い、転職には消極的でした。

それが一転、転職へのマインドへ変わったきっかけが2つありました。

1つは、旦那からのアドバイス。「とりあえず、ビズリーチに登録して、ヘッドハンターの案件を待つだけでもいいんじゃないか」、「ヘッドハンターと面談をしてみて、転職市場の動向や企業へ応募する際のアプローチを相談してみればいい」といった意見をもらい、まずは”まったくやる気はない(何も期待しない)状態”でビズリーチに登録をしてみました。そこから10数社から具体的な話(案件紹介、面接のお誘い等)が来たことで、話を聞いてみよう、という気持ちになりました。

 

2つ目は、英国生活の中で色々チャレンジして、自分でもグローバルに働くことが出来るのでは、とイメージが湧いたこと。正直、この気持ちが湧いてきたのは、渡英後11か月後のことです。(それまでは、自分が英国で生活するのさえ、自信がなかった。)

自信が出てきたタイミングで、転職活動の案件の進み具合も良くなってきました。

 

 

・渡英中の職探し方法

私はビズリーチを使用し、基本的にはヘッドハンター経由で案件を紹介してもらいました。直接、採用企業から「お話して適切なポジションを紹介します」とお声がけ頂くケースもありました。

ビズリーチのヘッドハンターの中には、大手人材紹介会社の方も多くおりますので、ビズリーチで連絡を取った後に、各人材紹介会社のシステムに別途登録をするといったプロセスもありました。

人にもよるかと思いますが、ビズリーチに登録すると、一定数スカウトが来ること、また求人検索からヘッドハンターや企業に直接アプローチができるので、とても有効でした。

 

・金融機関の転職市場(2020年6~10月時点)

コロナ渦で求人案件は減少したといった話はあるものの、日系・外資金融機関の案件はそこまで減っておらず、私自身は応募するにあたっては十分な案件量がありました。そのため、「コロナだから案件が全くない!転職しようにも、ポジションがない!」といった心配はなく、むしろ「日本の経済はまだ大丈夫なんだな。」と思うことが多かったです。(イギリスは、大手企業でもリストラのニュースが多く、新卒採用・転職市場もポジションが少なかった。。。)

 

強いて言えば、①ミドル・バックオフィスの求人案件が減少、②未経験歓迎ポジションの減少といった傾向はあったかなと、感じることはありました。

それでも、多少なりとも案件はあり、書類審査・面接共に通ることもあったので、希望を捨てるほどではありません。

ようは、チャレンジあるのみ!ですね。。。

 

・職探しの際に驚いたこと(エージェントとのファーストコンタクト)

職探しの際に一番驚いたことは、海外在住という理由で、案件の紹介を拒否されること。これは、大手人材紹介会社に多い傾向でした。

ざっくり調べたのですが、人材紹介会社は日本で営業をする場合、法律に基づき、厚生労働省より認可を受ける必要があり、その際に営業の範囲を登録するようです。その際に、”日本国内のみ営業”か、”海外にも営業”するのかについても登録が必要なようで、大手であっても前者(国内のみ)の登録としているところもあるようです。

 

この件については、自分自身で考えてもどうにもならないので、あくまで参考までに。

 

・将来のキャリアを形成する為にやったこと/やったほうが良かったこと

私は英国在住の際に、ケンブリッジ大学のオンラインコースを受講し、修了した際には履歴書(資格欄)にも掲載しました。英語力向上と、実務にも将来的に役に立つと思い受講しましたが、転職活動の際にも、エージェントや企業に注目されることが多く、役に立ちました。

オンラインコースについては、世界の有名大学が様々なコースを用意しているので、気になったものを受講してみるのはよいと思います。

 

・職探し中のマインドの変化・ストレス

職探し中のマインドの変化についてですが、上記記載の通り、最初は「とりあえずビズリーチに登録」といった軽い気持ちでしたが、ヘッドハンターや採用企業のお声がけを頂いて、具体的に面接が始まると、生半可な気持ちでは通用せず、1社1社事前に会社分析・研究、志望動機の作成等、就活生と同じ力量で挑むことに。

最初は「面接受けるからには、相手様の時間を取ってるから真面目にやろう」と若干上から目線⁉︎でしたが、そんな態度はオンライン面接でも伝わってしまうのか、どこか本気度が伝わらないのか、最初の何社かは1次面接、2次面接は通っても、3次面接以降「音沙汰なし」「不合格」になることばかり。

いきなり立場逆転and時間をかけたのに報われない自分に落ち込み、精神不安定でした。汗

また、10月に日本で資格を取る予定だったので、その勉強と、オックスフォード大学のサマースクール、帰国準備と様々なイベントが重なりてんやわんや。

旦那が家におり、家のことを手伝ってくれたのでよかったものの、あの経験はもうしたくないです…

本当に内定が貰えるまでは、ストレスがつきまといます。事前に覚悟する必要はないけど、そんな時が来たら「あのことか…」と思い出していただけると幸いです。汗

こういうことは、ほんと家族の協力あってだな、と感じました…

 

 ・その後のキャリア

話が長くなりましたが、約4ヶ月の就活で、良いご縁があり、11月から新しい会社で働くこととなりました。

未経験ながらも、ポテンシャルで採用頂き感謝感謝。しかも、休職について、マイナス評価ではなく、むしろプラス効果だった為、年収は前職より上がりました。(昇級ペースは前職と変わらず。やる気、前職経験、そこそこの英語力が採用の決め手だった模様。)

これから大変な日々が続くと思いますが、イギリスでの経験を忘れずに、前に進んでいきたいと思います!

f:id:melonpandax:20201030192441j:image

(写真はハイドパークのリスです!)